トレーニング実績の分析アプリ①概要
更新日:2023年4月13日
何とか毎日コツコツと地道にトレーニングを継続してほしい!
4月に新年度がスタートして、今年も新しい1年がスタートしました。
私がフォローアップしているテニスチームにも、例年以上に多くの新入部員がやってきてくれたのですが、その数なんと16名!!チーム全体では50名を超える人数になり、にわかに活気づいております。
そんな今年の1回生には、地味なトレーニングを継続して3年半コツコツとやり続けることに挑戦してもらおうと考えています。
「地道にコツコツと継続する」
これがいかに大変であるかは嫌というほど身に染みて分かっているつもりです。
頑張ろうと思っていても、つい何かの拍子にやるのを忘れてしまったりすると、そのままズルズルと取り戻せずサボってしまう。現役時代も引退してからも何度挫折したことか・・・
部員の皆にはたまにしか会うこともできず、直接ハッパをかけることもしないので、基本的には自分たちの意思で頑張ってもらうしかないのです。
というわけで、
何とかトレーニング継続のモチベーションを支えたいという思いから、Qlik Senseでアプリを作成しました!
トレーニングデータ活用までの地味な下準備(データ入力)
実はこの3年ほど、地道に日々の活動や試合結果をデータに残すことに取り組んできました。といっても、データ活用やデータ分析には全くほど遠い学生たちなので、難しいことは要求できません。というか、こちらが面倒を見きれません。(笑)
「試合の結果報告や振り返りをデータで入力し共有する」
「MTGしたら議事録をデータで共有する」
「トレーニングしたら内容をデータを記録する」
のように非常に初歩的なところを呼びかけ続けた3年でした。
しかし、いくら呼びかけてもトレーニングを継続しながらデータを記録するというのは浸透しないものだったのですが、流れが変わったのは昨年のコロナ感染拡大による緊急事態宣言でした。
緊急事態宣言により、学校にも行けない、テニスもできない、外出もできない中で、最低限の活動を続けるために自宅で一人でもできるトレーニングをやり始めました。その中で相互にフォローできるように、トレーニングをやってもやらなくても内容は記録して共有することを全員共通の取り組みとしました。
このデータ記録には、サイボウズの kintone を利用しました。とにかく簡単に記録できることを優先して、すべてを記録することは諦めてシンプルな項目のみにしています。
<Kintoneスマホ入力画面>
入力項目を日付と各種目の回数のみにしています。
各種目を実施する頻度や回数などについてはあまりこだわらず、データ記録の継続を優先したことと、コロナの緊張感も相まってほとんどの部員がデータを記録することに慣れてくれました。
トレーニング実績アプリの狙いと使い方(想定)
今回のアプリは下記のような構想で使い始めてみようと思っています。
【アプリの狙い】
部員が地道にトレーニングを続けられることを目指しています。
①[トレーニングする]:まずは、やってみる!
→②[データ記録する]:記録に残す!
→③[記録を相互共有する]:部員間で共有して相互フォローする!
→④[一定期間ごと振り返る]:定期的に自身の状況を振り返る!
→①’[トレーニング見直す]:振り返りをもとに改善する!
Qlik Senseアプリを使って、上記の④の部分を効果的に行うための情報を提供したいと考えています。この情報があれば自身で振り返ることと合わせて、私からも部員たちへ事実に基づいたフィードバックが行えるだろうという想定です。
▼アプリ画面の構成
各個人ごとの情報を確認することを主目的としました。
「メジャーエリア」と「ビジュアライゼーションエリア」に分けて構成しており、フィルタで個人を絞り込むと、主要なメジャーの実績を一目で確認できることと、他部員との相対的な実績比較を棒グラフで確認できるようにしています。
<メジャーエリア>
メジャーエリアは各トレーニングごとに、どのくらい実施したかを確認できます。
左側の実施日数や記録回数は継続することで、数値がコツコツと積みあがっていくことを実感できます。
右側の実施頻度は「実施日数 / 期間日数」の計算で比率を表示し、サボってしまうとどんどん数値が下がっていくという状況を知ることになります。
※ 直近の記録トレンド
さらに、各メジャーと合わせて、直近10日ほどの記録回数のトレンドを棒グラフで見せています。
左の例では、腕立て、縄跳び、懸垂は最近やれていないことが分かります。
<ビジュアライゼーションエリア>
ビジュアライゼーションエリアでは、自分の状況だけでなく、他の部員と比較した情報を見ることができるようにしました。
各種目ごとに記録回数のランキンググラフを表示して自身の記録回数順位を見ることができます。
・他部員がどれくらいやっているか?
・自分はどのくらいの順番か?
無理に競うようなものではなく各自のレベルに応じた回数で良いのですが、チームメイトもやっているのを横目で確認しながら頑張れるといいなと思います。
ちなみに、選択した選手のみが色付きで表示されるようにしています。
またどこかで、このアプリ作成で使ったTipsをご紹介します。
おわり
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