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オンプレからSaaSへのアプリ手動移行


今回は、オンプレミス版(Client-Managed)からSaaS版へ

アプリを手動で移行する方法についてご紹介します。

オンプレ版からSaaSに移行する予定の方がいらっしゃいましたら、是非ご活用ください。


※オンプレミス版(Client-Managed)はAugust 2023、

 SaaS版は2023年12月現在の画面を使用しております。


▼手順

 ①オンプレミス版(Client-Managed)のQMCを開き、[Apps]を選択後、

  該当アプリをクリックし、[More actions]-[Export]を選択する。

















②[Export app with data]、[Export app to a local drive]のどちらにも

 チェックがついていることを確認し、右下の[Export]を選択する。


 ・[Export app with data]

  →チェックをオフにすると、データなしでダウンロードされます

 ・[Export app to a local drive]

  →チェックをオフにすると、自身のローカルにダウンロードされず

   Qlik Senseをインストールしているサーバー上にダウンロードされます


 








③エクスプローラーの[ダウンロード]に、

 アプリがダウンロードできていることを確認する。















ここまでの操作で、オンプレミス版(Client-Managed)からアプリを

ダウンロードすることができたので、続いてSaaSにアプリをインポートしていきます。


④Qlik Sense SaaSの分析サービス画面を開き、[新規追加]-[アップロード]を選択する。



















⑤アプリを画面上にドラッグ&ドロップ、もしくは

 [参照]を選択し、エクスプローラーからアプリをクリック後、右下の[アップロード]を選択する。















⑥[カタログ]タブを選択し、アプリがアップロードできていることを確認する。











ここまでの手順で、アプリをアップロードすることができました。


ただ、アプリのデータマネージャーを開くと、

データのロードができていないエラーが表示されます。

















これは、データがQlik SenseのSaaS上にアップロードされていないためです。


ここからは、データをどのようにアップロードし、

どのようにすればアプリのデータがロードできるようになるのかをお伝えします。

※今回は、先ほどアップロードしたアプリのデータがExcelファイルであると仮定します。


Qlik Sense SaaSの分析サービス画面から、[新規追加]-[データセット]を選択します。


















⑧画面右上の[データファイルをアップロード]を選択する。






⑨データを画面上にドラッグ&ドロップ、もしくは

 [参照]を選択し、エクスプローラーからデータをクリック後、右下の[アップロード]を選択する。


 ※[アップロードして分析]を選択すると、

  アップロードしたデータを使ったアプリが新規に作成されます。

  今回は、先ほどアップロードした既存のアプリを使うため、[アップロード]を選択します。














ここまでで、データのアップロードが完了しました。

ここからは、アップロードしたアプリとデータを紐づけていきます。


⑩アップロードしたアプリを開き、準備タブから[データロードエディタ]を開き、

 [ロック解除]を選択し、スクリプトが編集できる状態にする。

※補足

 今回は、データマネージャーを使用したアプリをアップロードしています。

 アップロードしたアプリが元々データロードエディタを使って編集していた場合、

 [ロック解除]を選択する必要はありません。

 

 また[ロック解除]後は、データマネージャーを使っての

 編集はできなくなるため、ご注意ください。


⑪続いて、各テーブルのFROM句を確認します。


 









 オンプレミス版(Client-Managed)での接続定義のままになっているため、

 このままロードしても先ほどSaaSにアップロードしたデータをロードできず、

 下記のようなエラーになります。
















⑫全てのテーブルのFROM句を、下記のように編集します。

 ex)FROM [lib://:DataFiles/売上明細.xlsx]


 上記は、「今アプリがあるスペース上のデータを読みにいく」という意味のスクリプトです。

 lib:// のあとに ”:” (コロン) を記述することで、現在のスペース内にあるファイルを取り込みます。


 他にも下記のようにスペースを明示的に記載し、データを取り込むことも可能です。

 -----------------------------------------------------

 ・個人スペース

  FROM [lib://DataFiles/売上明細.xlsx]

 ・共有/管理スペース

  FROM [lib://[共有・管理スペースの名前]:DataFiles/売上明細.xlsx]

 -----------------------------------------------------


 また上記はファイルを取り込む場合の例ですが、

 クラウドストレージやデータベースから取り込む場合は、下記のように記入してください。

 -----------------------------------------------------

 ▼クラウドストレージ

 ・個人スペース

  FROM [lib://接続定義名/フォルダ/売上明細.xlsx]

 ・共有/管理スペース

  FROM [lib://共有・管理スペースの名前:接続定義名/フォルダ/売上明細.xlsx]

 -----------------------------------------------------

 ▼データベース

 ・個人スペース

  LIB CONNECT TO ':[データ接続名]';

 ・共有/管理スペース

  LIB CONNECT TO '共有・管理スペースの名前:[データ接続名]';

 -----------------------------------------------------


⑬全てのテーブルのFROM句を編集できたら、画面右上の[データのロード]を行います。







以上の操作で、問題なくデータをロードすることができました。

















以上、Qlik Senseにおいてオンプレミス版(Client-Managed)から

SaaS版に手動でアプリを移動する方法についてでした。


ただアプリをインポートするだけでなく、SaaS上にデータをアップロードし

アプリ内のデータ接続についても編集することが必要です。


オンプレ版からSaaSに移行する方がいらっしゃいましたら、是非ご活用ください。

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