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執筆者の写真SENSUKE KURIYAMA

村上宗隆選手(ヤクルト)三冠王&シーズン56本塁打達成!歴代の本塁打記録をデータで確認

更新日:2023年6月24日


王貞治の868本を超えられるか!?

プロ野球の本塁打数の分析結果を公開(2022シーズン終了時点)

 

■本塁打数に関する7つの疑問を調査!

WBCが盛り上がっていますが、プロ野球の2022年シーズンには史上最年少の三冠王と日本人記録となるシーズン56本塁打が生まれました!!シーズン終盤、55本目を打ってからは相当に苦しんだ末の記録達成でした。これを記念して、打撃成績の華である「本塁打数」を分析してみました。


<6つの疑問>


※ 趣味がてらの独自調査なのでデータの正確性は保証できません。予めご了承ください。

※ 1936年から2022年までの記録となっています。

 

■分析の準備

とりあえず分析対象となるデータを集めました。

データ集めに関しては「日本プロ野球記録 http://2689web.com/index.html サイト様には大変お世話になりました。御礼申し上げます。サイトでは坂本勇人のページ のように個人の打撃記録が確認できるようになっています。



■「メジャー」と「軸」

<メジャー>

今回、分析の対象となる「メジャー」については本塁打数なので、sum関数で集計して

スターアイテムを作成しました。

本塁打: sum(本塁)

<軸>

「軸」は、ざっと次のような感じです。

・When :年、年齢

・Who :氏名、現役区分

・Where :リーグ(NPB/MLB)


 

1.日本プロ野球の通算本塁打王は?

分析前から答えは分かっているのですが世界のホームラン王、王貞治が868本で一番です。以下も含めてランキングを作成しました。

表でも良いですが「順序を見るビジュアライゼーション」ということで棒グラフにしました。450本以上ホームランを打った選手のみ絞り込んでいます。(松井秀喜は日米通算です)


王貞治に続く2位以下は野村克也、門田博光、山本浩司、清原和博、落合博満、松井秀喜、張本勲、衣笠祥雄までが500本超えとなり、現役では454本の中村剛也(西武)が唯一のランクインです!


▼450本塁打達成者

ついでに選手数のカウント

>Count(Distinct 選手ID)<も表示したので、1936年以降で450本塁打の達成者が16名というのも分かりました。


1位:王貞治(868)

2位:野村克也(657)

3位:門田博光(567)

4位:山本浩司(536)

5位:清原和博(525)

5位:落合博満(510)

7位:松井秀喜(507)※日米通算

8位:張本勲(504)

9位:衣笠祥雄(504)

10位:大杉勝男(486)










 

2.歴代のホームラン量産ペースはどうなのか?

すばらしいホームランバッターが名を連ねているのですが、人によって達成ペースが違う点に目をつけて分析しました。複数軸/1メジャー の折れ線グラフを使いました。

<メジャー> 本塁打数」(累計で計算しています)

※累計の計算は、右図のように折れ線グラフのプロパティの設定で簡単に作れます。

・修飾子(累計):累計

・軸:年齢

・範囲:すべて <軸> 年齢」(年代の異なる選手を比較するため、共通の時系列軸として利用しました) 氏名





▼通算500本塁打以上の選手の達成ペース(図はクリックで大きくなります)


王貞治の凄さがよく分かります。他選手と比べると30歳あたりからも衰えることなくハイペースを保っています。実際のところ現役引退の40歳時に30本を記録しているので、もう少し続けていたら900本の記録も見えていたのかと思います。


 

3.村上宗隆はどのくらいまで本塁打記録を伸ばせるか?

ここで、1964年以来58年ぶりに日本人記録を更新した村上宗隆について見ていきます。現在通算で160本塁打ですが、まだ22歳ということでこれからどこまで伸びるかはとても楽しみです。

先のグラフの条件を変えて王貞治に加えて、高卒1年目からホームランを量産した清原和博と比較することで最終の到達点を想像してみます。


▼累計本塁打数の推移(王、清原、村上)

22歳シーズン時点では、75本に対して、清原126本、村上160本と、それぞれ大きく上回っています。2名とも高卒1年目から30本超えということで期待感が伺えますが、清原はシーズン40本の壁を超えることができず、23歳時の37本、25歳時の36本をピークにペースを落としていきました。一方で村上は今年22歳にして56本を放ったこともあり期待は無限大です。


村上清原を大きく上回っています。は22歳からの15年間、ほぼ50本近いホームランを継続しているのが驚異的ではありますが、村上がこのまま超えていくのをぜひとも見てみたいと思います。


▼年齢別の年間本塁打数の推移(王、清原、村上)


 

4.松井秀喜がメジャーに行かなかったらどうだったろう?

高卒1年目から活躍したホームランバッターということでは、もう一人忘れてはいけないのが松井秀喜です。メジャーへ挑戦以降のペースは一気に落ちましたが、移籍直前の28歳シーズンでは50本塁打を記録していたので、そのまま日本に残っていたら・・・。という想像は膨らみます。


▼累計本塁打数の推移(王、松井、村上)

松井のペースはとほぼ同じ傾向があり高卒4年目の22歳シーズンで両名とも38本とジャンプアップし、その後は40-50本を狙う量産体制に入っています。メジャー移籍前の28歳シーズンまでぴったりと並走するような推移を描いていました。この28歳時に年齢別の記録で初めて松井を上回ったので、本当にもしかしたら・・・があったかも。


▼累計本塁打数の推移(王、松井、村上)


それにしても松井をスタートダッシュの時点で大きくリードしている村上はやはりメジャーへ行くのでしょうか・・・。


 

5.1シーズンの本塁打数の記録上位の顔ぶれは?

ここまで累計本塁打数で記録を見てきましたが、1シーズンでの最多本塁打という点ではどうでしょうか。一覧リストで見てみました。やはり、の凄さは際立っています。


▼1シーズンの本塁打数上位


2013年のバレンティンが60本、次いで2022年の村上が56本です。2001年のローズ、2002年のカブレラの55本と並んでいます。その次に当時は大きな話題を呼んだ1985年バースの54本となり、52本で落合、野村という日本人のレジェンドが入っています。


やはり、以前に分析した安打数の顔ぶれに比べると、圧倒的に外国人選手の名前が多いです。

 

6.現役若手の有望株は??

現役選手の中から村上に準ずる選手がいるか探してみます。ここまで使用してきたグラフを[現役]のみにフィルタをかけ、生まれ年が[1996年以降]の若手に絞りました。2022年時点で26歳以下の年代となります。


▼26歳以下(1996年以降生まれ)選手の本塁打数

この年代になると目立った選手は少なく、村上160本(2000年生)、岡本和真165本(1996年生)の2名が群を抜いています。WBCでも活躍の両名ですが、岡本のほうが4つ年齢が上ということになります。30本をコンスタントに超えてきている岡本がもうひとつ上のレンジへ上がってくると楽しみです。


少しメンバーが寂しかったので、年代を少し上げて確認してみました。1990年以降生まれ(現時点で32歳以下)に対象を広げてみました。その上で100本塁打以上に絞ると11名がピックアップされました。


▼32歳以下(1990年以降生まれ)選手の本塁打数(100本塁打以上)


浅村栄斗(32歳 257本)、山田哲人(30歳 271本)、筒香嘉智(28歳 205本)、山川穂高(31歳 218本)、鈴木誠也(27歳 182本) あたりが挙がってきますが、筒香と鈴木はメジャーに行きましたし、浅村と山田は1シーズンに40本を超えるようなタイプではなさそうです。山川も大卒なのでスタートが遅い点が累計記録にはハンデとなっています。

 

オマケ.大谷翔平

さいごに大谷翔平を見てみましょう。二刀流ながらメジャーへ行ってから本塁打ペースを上げています。この2年は2021年46本、2022年34本となっています。通算記録の更新は難しいと思いますが、1シーズン記録の可能性はあるのかもしれないと思います。



今回は本塁打数の分析ということでここまでです。


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