【学生テニス】関西学生2023年の有力選手(女子)_2023年5月
更新日:2023年5月25日
2023年は大学入学直後からコロナ禍となり、様々な苦労を経験した年代が4回生となります。過去の学生大会の勝利数をもとに有力選手や各大学の戦力分布を分析しました。今回は女子です。(男子は →コチラ)
【過去3年の背景と対象データ】
2020年初からコロナ感染が広まり、繰り返される緊急事態宣言などの影響で大会中止もありました。2020年の春関、2021年の夏関は中止を余儀なくされています。2022年は観客の制限など指定しつつ、3年ぶりのリーグ開催など日常を取り戻し、さらに2023年は5月8日にコロナ感染症の位置づけが「5類」に移行されようやくほぼコロナ前の状態で5月末から春関本戦を迎えます。
今回の分析対象としたデータは、2020年から2022年までの関西学生(春、夏)とインカレ本戦の試合結果データです。(※2020年春、2021年夏は中止)
【学生大会のシングルス勝利数】
まずは過去3年間の勝利数ランキングです。山口瑞希選手(関学大4)が16勝で1位です。以下は、松下菜々選手(姫路大4)11勝、川本茉穂選手(関大4)、石川こころ選手(姫路大2)、山口花音選手(関大2)の3名が10勝で続きます。いずれも関西学生で上位入賞の経験者が揃っています。
1位の山口瑞希選手は1回生時からインカレに出場し、春関は2年連続でBest4という素晴らしい成績です。2位の松下選手、3位の川本選手は2022年夏関でBest4に入っています。この3名は4回生ですが、同率3位の石川選手と山口花音選手は2回生です。2022年の夏関ではこの2名が1回生同士の決勝戦を戦っており、今後の活躍が大いに期待されます。下のグラフを見ると各大会ごとの勝利数の内訳が確認できます。
・春関、夏関、インカレの本戦ラウンド全試合を対象としています
■上位入賞経験者
過去3年の各大会でBest4以上に進出した経験者を抽出すると下記のような感じでした。上述の勝利数上位メンバー以外は、今年の春に卒業した中村天音選手(関大卒)のみということで上位陣は今年も健在ということになりそうです。
昨年夏関のファイナリスト2名の2回生(山口花音、石川)に対して4回生3名(山口瑞希、松下、川本)が雪辱を果たすか?新1回生の活躍が見られるか?楽しみです。
【各大学、各回生ごとの分析】
さて、3年間の勝利数を分析するとどうしても上回生が優位になります。そこで、その他の指標も合わせて確認しました。確認したのは「勝率」「試合数」「大会数」「1大会あたりの勝数」です。また、「入学年」と「大学」も軸に加えて表を作成したのが下記の図です。
(※1部リーグ校に配色しています)
・2020年~2022年の春関、夏関、インカレを対象としています
■表を見りと勝利数上位は「関西学院大学」と「姫路大学」「関西大学」が拮抗しています。
■勝率を見ると、山口花音選手の83%、石川こころ選手の77%と2回生2名が勝率でも頭ひとつ抜けています。この2名の昨年の活躍をリストアップしました。
【2023年の各大学ごと関西学生本戦選手数(2020年~2022年実績)】
卒業生が抜けて各大学とも新1回生が入学しています。新1回生の学生テニスでの情報はありませんので、2-4回生について2020年~2022年までの情報をもとに集計しました。春夏の関西学生の本戦結果をもとにしています。
横の軸は「F(Final)」から右へ「SF(SemiFinal)」「QF(QuaterFinal)」「R16」「R32」とラウンドの進出状況が分かるようにしています。配色されているのが1部校ですが上位3校の強さが見て取れます。
関学大は11名の本戦選手が所属しており、SemiFinal進出者が1名(先の山口瑞希選手)とQuaterFinal進出者が他に2名ということになります。QF経験者が3名というのはシングルス3本、ダブルス2本で戦う女子のリーグ戦においては充実した戦力であると言えます。
そこに次ぐ、関西大学、姫路大学が先の山口花音、石川こころのそれぞれのエースを中心にどう戦うか・・・。
今週末から始まる春関本戦終了後には新1回生含む新戦力の情報が加わってきますので、どのような分布になるか楽しみにしたいと思います。
【参考情報】
関連の各大学ホームページをリンクしておきます。
Comments