トレンド分析を深める_累計チャートの作成
初期のデータ分析においてトレンド分析はとても重要です。この記事は累計チャートの用途や作成方法を紹介しています。
※2024年6月時点のQlik Sense Businessを利用しています。
<累計チャート分析の例>
累計チャートは分析期間中の総計を確認することができます。単年のトレンドではなく、過去累計でどれくらい売れたか?という情報が確認できます。また、この累計チャートを複線化することで、例えば過去累計の大きい商品(主力)を把握したり、トレンドの傾きにより飛躍的に伸びているものや伸びが停滞しているものも俯瞰的に見つけることができるようになります。
例えば下図はプロ野球のホームラン数の累計チャートです。
累計記録では王貞治の868本が圧倒的で、最後まで量産ペースを落とさず線の傾きは高いレベルで維持されています。清原は24‐25歳あたりから線の傾きが鈍くなっており、落合と比べるとペースの鈍化がよく分かります。
参考)合わせて読みたい
<累計チャートの作成方法>
複線の累計チャートは折れ線グラフを基に作成します(折れ線グラフの作成方法はコチラ)。メジャーの数式を累計用に設定することで作成します。下図のようなサンプルデータを例にしたチャートの構造は次のとおりです。
年月 | カテゴリ | 売上金額 |
---|---|---|
2024/1 | AAA | 100 |
2024/1 | BBB | 50 |
2024/1 | CCC | 30 |
2024/2 | AAA | 90 |
2024/2 | BBB | 60 |
2024/2 | CCC | 60 |
▼チャートの種類:折れ線チャート
▼軸1(X軸):年月
▼軸2(複線):カテゴリ
▼メジャー:累計売上 ⇒ Sum(売上金額)に対して累計設定する
メジャー「累計売上」の設定方法は次のとおりです。折れ線チャートのプロパティにて「メジャー」を下記のように設定します。
▼メジャーの数式:sum(売上金額)
▼修飾子(累計)
・累計
・軸:年月(すべての軸/オフ)
・範囲:すべて(除外された値を表示する/オフ)
※参考記事)
▼Qlikトレーニングブログ:数式はそのまま!チャートを累計表示する!
▼Qlik Community:累積グラフの作成‐RangeSum
以上です
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