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前年比を折れ線グラフで表示する方法

更新日:3月26日

チャートに前年比を表示させたい!と思ったことはありませんか?

今回は、前年比を折れ線グラフで表示する方法についてご紹介します。

目次

※本記事は2022年11月時点のSaaSで作成しています。


1.データ例と完成イメージ


◎データ例







◎完成イメージ

 コンボチャートを使用し、売上金額を棒グラフで、  売上金額の前年比を折れ線グラフで表示します。












2.グラフの作成方法


<手順>

1)[シートを編集]モードで開き、[詳細オプション]のつまみをオンにします。















2)[チャート]タブの[コンボチャート]をシート上にドラッグ&ドロップします。   続けて、[置換する:コンボチャート]を選択し、シート上にあるチャートを

 コンボチャートに置換します。












3)[軸を追加] をクリックし、「年」を選択します。










4)[メジャーを追加] をクリックし、「売上金額」を選択します。









5)さらに、[Sum([売上金額])]を選択します。










6)画面右側のプロパティパネルで[データ]タブを開き、[メジャー]-[売上金額]-[ラベル]に  「売上金額」と入力し、[数値書式]で[通貨]を選択します。













7)さらに画面右のプロパティパネルの[データ]タブで、[メジャー]-[線の高さ]-[追加]を選択し、

  [fx](数式エディタを開く)を選択します。













8)以下の数式を入力し、[適用]を選択します。

  Sum(売上金額)/Sum(Aggr(Above(Sum({<年=>}売上金額)),年))



9)8)で追加したメジャーの[ラベル]に、「前年比」と入力します。  さらに[数値書式]で[数値]を選択した後、整数で「%」を表記する[12%]を選択します。
















3.数式の解説

Sum(売上金額)/Sum(Aggr(Above(Sum({<年=>}売上金額)),年))


今年の売上金額を前年の売上金額で割り、前年比を算出する式です。

今回はSET分析を使用して、特定の年で絞り込んだ場合でも、常に前年比を算出できるように設定しています。








以下に、各数式の詳しい解説を記載します。


Sum(売上金額)

 今年の売上金額の合計を出します。









Sum(Aggr(Above(Sum({<年=>}売上金額)),年))

Sum({<年=>}売上金額)

 SET分析を使用して、絞り込みにかかわらず、売上金額の集計値を常に表示します。

 

 例えば2019年に値を絞り込むと、SET分析を使用していないSum(売上金額)では、

 以下の①のように表示されます。

 

 一方でSET分析を使用すると、絞り込みが反映されず、  ②のように常に売上金額の集計値を表示させることができます。








Above(Sum({<年=>}売上金額))

 Above関数で、1つ上の行の値を取得します。

 つまりここでは、前年の売上金額の合計値を常に取得します。








Sum(Aggr(Above(Sum({<年=>}売上金額)),年))

 前年の売上金額を、年ごとに集計します。

 Aggr関数を使用することで、集計関数をネストできます。









4.さいごに

今回は、前年比を折れ線グラフで表示する方法についてご紹介しました。

前年比を表示したい!と思った際に、是非ご活用ください。

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