数字で見るITFjr.ランキング_202111②
更新日:2023年9月26日
最新ランキングで世界のジュニアテニス界の概要を把握!
※「ITF World Tennis Tour Junior Rankings」ページのデータを元に分析しました。
毎週更新されるランキングデータを活用しました。[RANKING][PLAYER NAME][YEAR OF BIRTH][NATION][EVENT PLAYED][POINTS]といったデータが確認できます。
インデックス
▼出場大会数とポイントの分布(女子)
ランキングを上げるためにはより多くのポイントを取得しないといけません。より多くのポイントを得ようと思ったら多くの大会に出場しないといけないのかな?
ということで確認してみました。下図は2021年11月1日付のランキングを元に女子2,000名を散布図にしています。
X軸:出場大会数
Y軸:ポイント数
散布図の右になるほど出場大会数が多く、上にいくほどポイント数が多くなります。
①1位~500位までの分布
日本人選手の分布 | 100位ごとに色分け |
2つの散布図を並べていますが、まずは右側の散布図を見てください。「100位ごとに色分け」することで各層の分布が分かりやすくなっています。これを見ると1位~100位の層については上の方はスカスカで、大会数も25くらいまでの選手たちが上にいることが分かります。101位~200位になるとグッとポイント数の幅が密になり201位以降になるとごく狭い範囲に詰まってきています。おそらく、グレードの高い大会で大きなポイントを獲得することがランキングのトップ層へ抜けるための要素なのかと思います。
100位に近い層を見ると出場大会30から40あたりが混んでいます。101位以降では25から30あたりが混んでいます。出場数を増やし経験を積みながらランキング100位内をうかがっているように思います。
次に左側の散布図は日本人選手のみ色をハイライトして表現してみたものになります。500名の選手分布のどのあたりにいるのか分かるようにしています。100位内の2人については40前後の大会出場数となっています。
②101位~600位までの分布
上記と同様にランキングの範囲を100人ずらして101位~600位にしてみました(先のグラフとはY軸のスケールが違うのでご注意ください)。傾向は同じなので下位層ほどポイント範囲は詰まっています。
日本人選手の分布 | 100位ごとに色分け |
③101位~、301位~、501位~、1001位~、1501位~の分布
さらに広範囲な層にバラけてプロットしてみました。101位~200位の層から1501位~1600位の層までをプロットしているのですが、特徴としては下位層に行くにつれて出場大会数が少ない範囲で分布しているのが分かります。
▼出場大会数とポイントの分布から見た考察(女子)
いくつかの散布図を見てきたところ、何となく感じたイメージをまとめておきます。当たっているかどうかは・・・分かりません。
まずは大会に出場して経験とポイントを積むことからスタート
基本的には大会数を積み上げながらランキングを上げていく
超トップ層は早い段階で上位グレードの大会に出て大きなポイントを得ている
100位~200位の層から抜けることを目指して多くの大会へ挑戦する
さらに、もう少し違った形の散布図でも確認してみました。
X軸:出場大会数(平均)
Y軸:ポイント数(平均)
ランキング10位ごとの上記平均値をプロット
前述までの散布図は選手個人をプロットしていましたが、ランキング順に10名ずつの平均値でプロットをしています。これによって各ランキング層ごとの傾向が掴めます。
101位~300位くらいまでの層は大会数が増える傾向にあるように見えます。100位以内の傾向が興味深くて、40位くらいまでは大会数が増加傾向にありますがそれ以上になると逆に大会数が一気に減っています。このあたりになるとまた違った世界があるのだろうと思います。
今回はランキング選手の分布をいろいろと確認し選手層の傾向などがイメージできたような気がします。
以上
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