第7回:Qlikデータモデル入門⑤ ~Qlikで学ぶデータ分析~
更新日:2023年4月22日
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各データパターンのQlik Senseへの取り込み
⑤複数の明細に分かれているデータ
異なる明細テーブルを統合的に分析するパターンです。
よくある例としては、「予算」と「実績」のデータが別々のテーブルで管理されているケースです。
下図のように「年月」「担当者コード」単位で「売上予算」と「売上金額」のデータが存在している場合、そのまま取り込むと、「年月」「担当者コード」でリンク設定されたデータモデルが出来上がります。ただし、複数の項目をリンクさせると、中間テーブル(シンセティックテーブル)が作成されてデータモデルが複雑になります。
また、シンセティックを回避するために連結キーを作成してリンクした場合も明細テーブルが2つになり、データモデルとしては複雑なものとなってしまいます。これらのモデルでも利用は可能ですが、他テーブルが加わるとさらに複雑化するため、データロード時のJOINによりシンプルなモデルに変換することもあります。
以下に、JOINによるモデル作成のイメージを記載します。
1. データマネージャによるJOIN
JOINする2つのデータをロードし、データマネージャの[・・・(詳細オプション)]メ
ニューから[連結または統合]を選択します。JOINする2つのテーブルを選択した状態
で[アクションを選択]からJOINの種類を選択します。
下図では[Inner Join]で結合しています。
2. ロードスクリプトによるJOIN
データロードエディタでJOINする2つのデータを追加し、結合したいテーブルの間に
「JOIN」を記述します。JOINの種類には、「Inner Join」「Left Join」[Right Join] な
どもあります。
Qlik Senseデータモデル入門編はここまでです。
基礎となるデータモデルのパターンを知ることで、Qlik Senseをシンプルに活用することが可能です。最初はあまり複雑なモデルにとらわれずに、できるだけシンプルなところからスタートしてみて下さい。
社内外にある様々なデータを用いて気軽に試してみる、という姿勢でQlik Senseのデータ活用を体感していきましょう。
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